「!!」


彼は目を逸らした。


その隙に、私はいつも座ってるパイプイスに向かう。


グイッ


向かってる途中、彼に腕を引っ張られた。


『?』


彼はうつ向いたまま。


『……え、』
「あっ…悪ぃ」


パッと腕を離され、私は自分の腕を引っ込める。





「……じゃーな」


彼は自分の鞄を持って会議室から出る。


ガラッ……



私は無言で彼の出ていく様を見ていた。