「待たせたな!」
この教室は、私が最初に体験として授業を受けた部屋だった。
ここでまーちゃんが言ってくれたんだね。
『俺を信じてついてきな』って。
「この教室が、初めてまーちゃんと会った場所だよ。覚えてる?」
「ああ、覚えてる。生意気なヤツだった」
まーちゃんは、たくさんのコロッケの入った紙袋を机の上に置いた。
「コロッケパーティー!!」
「まーちゃん、いちごは?」
まーちゃんは、忘れてた!と言いながら両手を顔の前で合わせた。
「今日はコロッケだけ。今度、いちごパーティーしよう」
今度?
今日が最後じゃないの?
今度があるの?