「美春~!」
「千夏~!!」
抱き合うようにして私達は電車に乗り込んだ。
千夏と私は、別の教室で試験を受けた。
緊張したけど、まーちゃんのシャーペンが力をくれた。
まぁ、ほんのちょっとだけお父さんのお守りの効果もあったのかな。
実力以上の力は出せなかったけど、今私の出せる全てを出し切ったと思う。
私はまーちゃんにメールを送った。
『完璧!絶対合格してるから、コロッケ用意して待ってて』
千夏もまあまあ好感触だったようで、私達は帰りにドーナツを食べた。
答え合わせをしながら、どんどんテンションが上がっていく。
2人の答えが同じだと、私と千夏は声を上げて喜んだ。
どうか・・・
千夏と一緒に高校へ行けますように。