「くくくく、作戦成功~!」
まーちゃんは、嬉しそうに目を細めた。
「千夏、喜ぶね!」
「あぁ、元気になるといいな」
食堂にはいつの間にか私とまーちゃんだけしかいなかった。
普段から仲の良い私達は、2人でいても何の不思議もない。
まーちゃんを好きな女の子達も、私とまーちゃんの仲は、認めているようだった。
「さてと、今日も頑張れよ!勉強も、友情も・・・しっかりな!」
まーちゃんの笑顔は世界一。
「あいよ。まーちゃんもしっかり頑張りなよ!」
「生意気なヤツ~!」
まーちゃんが私のお皿に乗っていたいちごをひとつ食べた。
「あ!!いちご泥棒!!昨日はコロッケ泥棒だったのに~!」
「合格したらおごってやるよ。コロッケといちご。いっぱいあげるからな」
その言葉が嬉しくて、黙り込んでしまった。
勘の良さそうなまーちゃんは、私の気持ちに気付いているのかも知れない。
まーちゃんの心の中はわからない。
でも、まーちゃんのそんな言葉が私をどんどん頑張らせてくれる。
まーちゃんに、コロッケといちごをおごってもらえるように・・・
頑張るしかない。