朝食を食べ始めた私とまーちゃんに近付いてきたのは、池田先生だった。
「鈴木・・・斉藤知らないか?」
「千夏は、朝から体調悪くて部屋で寝ています」
まーちゃんから、池田先生が反省していると聞いたけど、やっぱり許せない。
冷たい態度を取ってしまった。
「池田先生、斉藤は腹すかせてると思いますけど・・・」
まーちゃんは、ご飯を頬張りながら、ボソっと呟くように言った。
「部屋番号は502です」
私も、まーちゃんの真似をして、ご飯を頬張りながら呟いてみた。
池田先生は、残されていた朝食をトレイに乗せ、食堂から出て行った。