「どうしたんだよ。泣きそうな顔して」
「まーちゃんは・・・告白とかされたらどうするの?」
まーちゃんの表情が硬くなる。
私に告白されるんじゃないかって今、思ったはず。
だから、私は笑う。
「まーちゃんに告白する子なんていないよね~!だって、まーちゃん遊び人だし!」
冗談のフリして笑うと、まーちゃんも笑う。
「俺だって、結構モテるんだぞ~!」
なんて言ったりして。
「中学生の恋が本気だってことがわかるからこそ、難しいよな。断るのも。俺達は、みんなを合格させることが一番の仕事だからな」
「大人も大変だね」
ちょっとイヤミな言い方をした私にまーちゃんは言う。
「だ~か~らぁ!!俺はちっとも大人じゃないから!!」