「昨日はあれから斉藤はどうだった?」


まーちゃんは、朝から爽やかな笑顔を向けた。



「うん。いっぱい泣いて、元気になった。でも夜中なかなか眠れなくてずっと話してたんだ。私は寝不足に慣れてるから大丈夫だけど・・・」



「そうか。友達の力ってすげーな。お前がいたから斉藤は元気になれたんだな」


まーちゃんは私の肩にポンと手を乗せて、にっこりと笑った。



「違うよ。まーちゃんだよ。まーちゃんの言葉が、本当に嬉しかった。私も・・・千夏も」


「お前も?」


まーちゃんは、不思議そうな顔をして、私の顔を覗きこむ。



この顔、かわいいんだよね。

まーちゃんがよくする顔。


「私だって・・・恋くらいするもん。ああ言ってもらえると、ホッとするって言うかさ」


もう少しで告白してしまいそう。


だって、まーちゃんは本当に優しい顔をしていて、私の中ではどんどんまーちゃんの存在が大きくなっていた。