千夏は部屋のトイレで苦しんでいた。
「千夏!!ごめんね。ひとりにして」
「おい!もう大丈夫だから。今日はゆっくり寝ていればいいから」
トイレから出てきた千夏は青白い顔をしていた。
「まーちゃん、来てくれたんだ。ごめんね。私・・・せっかくの合宿なのに」
まーちゃんは、気にするなと言いながら千夏のおでこを触った。
「熱はないな。精神的なものもあるだろう。とりあえず、元気になるまでゆっくり寝ていていいよ。誰が何を言っても、俺が許す!」
「ありがとう。まーちゃん・・・昨日もありがとう」
「そのことで話があったんが、元気になってから話す。池田先生は、お前が思ってる通り、優しい人だ。安心しな」
詳しく聞かせて~とせがむ千夏。
まーちゃんは、元気になってからなと言い、部屋を出た。
私とまーちゃんは、食堂に向かって走る。
「あ、そうだ」
いきなり立ち止まったまーちゃん。
「ちょうどいいから今話そうか」
みんなが朝食を食べている間に、私とまーちゃんは昨日の夜のソファで話をした。