そして次の日、
早速、勉強を教わりに満の部屋に行った。
気のせいか、昨日より部屋が片付いている気がした。
「テストっていうのは、大体出る問題が決まってるんだ。
7割は基礎。残りは応用だ。
うちの学校は、基礎は一般の高校レベルなんだが、応用が途端にレベルが高くなる。
俺は余裕だが、お前には無理だ。
よって、この一週間で、テストに出る基礎問題だけ教える。
それさえできれば、真ん中なんて余裕だ。
なぜなら70〜80点は約束されてるからだ。」
満は普段はかけない眼鏡をして、淡々と喋った。
な、なんか先生みたい。
ドキドキ
「た、頼もしいっ!!
テストに出る問題なんて分かるの!?
山かけじゃなくて!?」
「そんなもの、出る問題なんてちょっと考えれば分かるだろ。」
さも当たり前のように言われた。
「分かんないよ!!!
分かったら苦労しないよ!
凄い……、テスト問題盗んだみたい。
あたしでも大丈夫かもっ!!!!」