でも,私には一つの不安か生まれたんだ…
それは,もしも私より先に誰かが俊に告って,俊がOKをだしたら…という私にとってはすごく大きな不安…
私はそんな不安を抱えながらも授業を受ける。
だけど,授業なんか身に入る訳がない!!俊のことが気になっていてもたってもいられない…
私は愛花に相談することにした。
『ねぇ!愛花ならどう思う?!』
『う―ん…それはわからないね…OKするかしないかは俊くん次第だし…』
『…だよね…』
『あっ♪歩って俊くんがどんな子タイプか知らないでしょ?!』
『あぁ。そういえば知らないかも!』
『へへっ♪こうゆう時にこそ圭を使えばいいんじゃん♪』
『そっか!そうだよね♪』
『うん♪だから授業終わったらさ圭のとこまで行こ★』
そう言って私と愛花は授業が終わると同時に教室を飛び出し,圭の元へと向かった。
…教室まで来て圭の姿を探すが見あたらない。
諦めて自分の教室に戻ることにした私達。
また放課後に改めて聞くことにした。
―放課後―
D組の教室まで行き圭を探す。今度はちゃんと教室に圭がいた。
『圭♪帰ろう―♪』
『おう!あれ??歩…どうしたんだ??そんな怖い顔して?』
圭は少し心配そうに言う。
『聞きたいことがあるんだ。』
『何?』
『…俊ってさ,どんな子がタイプか知ってる??』
『…なぁんだ♪そんなことね!でもわりぃな…俺もあいつのタイプよくわかんね―んだよ…なんつうか…』
『何?』
『……やっぱ言えねえや…わりぃな…これは言っちゃいけねぇ気がするんだ。あいつの…俊の過去だから…俺がペチャクチャ喋ることじゃないし…』
『…そう。…ごめんね。じゃっ二人共ばいばい。』
そう言って私は二人と別れた。
放課後の教室は妙に静まりかえっていた。
―ガタッ…―
急に後ろから物音がし,振り返って見るとそこには俊がいた。
『? お前こんなとこで何やってんだ??』
と俊が聞く。
『あっ…ちょっちょっとね…』
『ふーん。』
『俊は?もう部活終わったの?』
『おう!さっき終わった。で、帰ろうと思ったらよ俺忘れ物しちゃってさ。今取りに来たんだ。』
『へぇ。あたしも,もう帰るとこ。』
『そうか。』