『じゃっ♪圭ちゃんまたね♪』
『おう!また明日な♪』



お互い別れを告げる愛花と圭。そして私と愛花は家に帰った。


PM 10:30



『ただいま―』



パタパタパタッ―


向こうの部屋から亜希ちゃんが心配そうに走ってくる。


『遅かったじゃないの―心配したんだからねー!』

『ごめん。ごめん。意外と混んでて…』



かるく言い訳をして愛花の部屋に上がった。





『いや~♪歩と五十嵐俊くんがあんなに仲良くなったなんて,びっくりしぁ~♪』

『仲良くなったって,ちょっと話しただけだよ??』

『ふふふっ♪』

『なにさっ!』

『正直,歩ね俊くんのこと好きになったでしょ♪??』

『はっ?!』

『はは~ん♪その反応を見ると歩は俊くんを好きだね!絶対♪』

『……。』

図星…
なんで愛花には私の考えてることがわかっちゃうんだろうか??エスパー??やっぱりずっと一緒にいるからだよね。


『歩ってわかりやすいよね~♪好きな人の名前言われるとすぐ目そらすし無言になるよね~』
『そっ…それは////』

『いいじゃないの~♪協力するって♪歩には幸せになってもらいたいし★』

『あっありがと…あっ!!でも圭には言わないでね!!』

『……歩って馬鹿だね…』

『ばっ馬鹿?!』

『うん。絶対馬鹿!圭ちゃんを誰だと思ってんの??あの俊くんの親友だよ!!こんな時こそ協力してもらわなくてどうするの??』

『…。』


『まぁ,うちに任せなさい♪』

『…わかった…』

『よしっ!!じゃ今日はもう遅いから寝るよ♪おやすみ~』


と言って電気を消す愛花。
私は少し不安な気持ちを抱えてながらも眠りについた…








朝。
いつものように不快な携帯の目覚ましの音で目を覚ます…



が。
なんだかいつもとは違う風景…
あっ。昨日愛花の部屋に泊まったんだ…
隣にはまだぐっすり眠りについている愛花がいた。

私は愛花を起こさないようにそっと部屋を出て自分の家へ帰った。
そして,制服に着替え朝ご飯をすませ学校に向かう。
今日は久しぶりに愛花と登校。