君と出会ったのは
突然だったね。
放課後,いつもと変わらずグランド横の道を歩いていると,足元に一つのサッカーボールが転がってきた。
ボールを拾い上げ辺りを見回すと一人の男の子が走って来た。
『わりぃ。拾ってくれてありがとな!!』
『あっ…! ううん。……練習頑張ってるね♪』
『おう!!もうすぐ試合だからみんな気合い入ってんだ。』
『そ-なんだ。凄いね★』
『まぁね!…と言っても一年の俺は補欠なんだけどね。』
一瞬で見入ってしまった。
彼があまりにも子供みたいに笑うから…
初めて感じたこの気持ち。
まだこの時は知るよしもなかったんだ。
これから始まる甘い甘い溺れるような恋の始まりに…
その後はお互い少しだけ言葉を交わして別れた。