ドン!
――…――…
後頭部にすごい激痛と同時に私の記憶は真っ白になった…
『んっ……―』
目を開けて見ると目の前には白い壁、壁、壁!
……保健室?
でも何で…?
シャッ―-…
『あら、目が覚めたのね。』
『…はっはぁ-…』
『良かったわぁ。ちゃんとあの子にもお礼言っとくのよ~。あなたをここまで連れて来てくれたんだから。』
そう言いながら先生はドアの方に指をさした。
指がさす方向を見てみると、なんとも無愛想な男の人がいた。
『じゃ、先生は会議があるから気分良くなったら帰りなさいね。』
『あっありがとうございました。』
…先生は非常識なのではないのだろうか?
普通、保健室に男と女を二人置いてはいかないと思う。
……にしても…
視線が怖い!いや視線か?いや違う…怖いのは、雰囲気だ!
なんだろう…
すごく冷たい目をしている。