―‥♪-…―
今日も目覚ましの不快な音で目覚める。
隣を見ると気持ち良さそうに寝息をたてている愛花がいた。
時計を見ると…
AM:6:30
やっば!
『愛花!起きて!朝だよ。』
『……』
『あ~い~かぁ~!』
『―…う~ん…』
『起きろ!!』
『…分かってるてばぁ。』
と言いながら不機嫌な声を出しながらも体を起こす愛花。
『もぅ。早く準備しないと学校遅れるよ!』
『……鬼!』
なっ!
なんですと~!
人がせっかく起こしてあげたのに鬼とは何ですか!鬼とは!
聞き捨てならん!
私は愛花を睨みながらも制服の裾に腕を通した。
一通り着替える頃には愛花も起きていて髪をコテでクルクルと巻いていた。
準備が出来たところで下に行って朝食をとる。
AM:7:00
私と愛花は家を出た。
『まぢ、愛花は寝起き悪いね。私のこと“鬼”って言ったの覚えてる?!』
『え~!私そんなこと言ってないよぉ~!』
この野郎!
とぼける気か?!
『絶対言ったし!!こんなに寝起き悪いとは…』
『まぁまぁ。い-じゃん♪そんなこと全部含めて歩は私のこと好きなんでしょ-♪』
『……』
『照れんなってぇ♪』
『照れてないわ--!!』
と愛花と言い合っているうちに学校についた。
前の方には愛花の彼氏の圭がいた。その隣には…俊。
俊の姿を見るだけで、朝からのブルーな気持ちが晴れていく。
向こうもこっちに気付いたみたいで、こちらを向いている。