ニヤリとして訊いてみる。


内心はバクバクだけど。

だってこいつ、あまりにもしらっとした顔をしている。



「驚きましたよ。」


むくりと上体をおこした孝之。


「うん……」


まぁ、そうだよな。

中学からの友達が生徒とちゅーしてんだもん。


驚かないやつはいないか。


ふぅとため息をついた。






「でもちょっとうらやましかったかな。」



…………。


「……は?」


う……


うらやましい!?

孝之の言葉に目が点になった。


正直意味がわからない。
生徒との禁断の関係をうらやましい!?


「なに…言ってんの?」

まじまじと孝之の顔を見つめてしまった。