…学校なんてつまんないと思ってた
部活では上手くできなくて
勉強もついていけなくて
恋愛だってどうせあたしなんて無理だと思ってた

…だってあたし中学の卒業式にフラれたばっかりだったんだもん
そりゃあ-思考になるよ

お約束の卒業式にお決まりの校舎裏で…
『好き…本気で大好き』
そんなことを手紙に書いたっけ

…無理だってわかってた
その人すごいモテるもん
あたしなんか眼中にないってわかってた

だけど、部活が同じだったから…
…そんなちょっとした期待を胸に告白した

梓(あずさ)はあたしにとってすごく輝いて見えた
…でもそれもつかの間
返事を貰った時、あたしは最悪な事を言った

「別にいいよ。あたしそんな本気じゃなかったし」

言った後、あたしは目の前が真っ暗になった
言ってから後悔した

あたしが八つ当たりに言った言葉の返事に梓は何て言ったと思う?

「うん…ごめん…」

その一言だけ言ってあたしに背を向けて遠ざかって行った

―――何で謝られたの…?―――

あたしはその場で座りこんで泣いた

―――自分最悪だ…―――

その日からあたしは梓と話さなくなった