私の家に着いた時には、目の腫れもだいぶひいていた。 「ただいま」 「おかえり~」 奥の部屋からお母さんが出て来た。 「こんにちは」 悠翔さんが軽く会釈をする。 「こんにちは。さぁどうぞ。上がって下さい」 お母さんがニッコリ微笑む。 「はい。お邪魔します」 悠翔さんが靴を脱いで、キッチリ揃える。 部屋に入ると、海は宿題中。 桜は絵本を読んでいた。