「あと…海くんや桜ちゃんの学校や保育園の行事がある時には教えて?時間がある時には俺も行きたいし…」


「でもそれは…」



悠翔さんは忙しい人だから…。
そこまでしてもらったら悪いよ…。



「俺、雪のお母さんに言ったじゃん。雪の家族は俺にとっても家族と同じなんだって」



悠翔さんがニッコリ微笑む。



「海くんの参観日って、体育の授業らしいんだ。ほとんどお父さんが仕事を休んで来るみたいで…」



あっ…。
そう言えば…前にもそんなことがあったっけ…。


その時には日曜参観で、ほとんどお父さんたちが来てて…。
しかも授業が体育だったんだ。


海は笑顔で楽しくしてて、寂しいとか言ったり、他の子を羨むことはなかったんだけど…。
時折、切なそうな顔してたんだ…。


私にはワガママ言わない海。
だけど心の中では寂しく思ってたんだね…。