「お母さんと雪に言わないで勝手に約束してしまったことは謝ります。すいませんでした」



悠翔さんが頭を下げる。



「藤原さん?頭を上げて下さい」



お母さんの言葉を頭を上げる悠翔さん。



「僕は…雪さんとの結婚を考えてます。そのつもりで付き合ってます」



悠翔さんがハッキリとした口調で言った。


私の心臓が"トクン"と鳴る。


お母さんは目を見開いてビックリしてる。



「だから海くんと桜ちゃんは僕にとって弟妹なんです。雪の家族は僕にとって家族同然なんです。」


「藤原さん…」


「勝手なお願いだとわかってます。海くんの参観日と桜ちゃんの運動会、僕に行かせて下さい」



悠翔さんが、また頭を下げる。


悠翔さんがそこまで思ってくれてたとは…。


私は嬉しさで泣きそうになっていた。