「桜はねぇ…運動会に来てもらうんだぁ」 桜の口の回りはクリームだらけ。 「桜まで何言ってんの?」 私は桜に言った。 「だってぇ…」 桜が目にいっぱい涙を溜める。 「藤原さん…ありがたいんですが…」 「お母さん…」 悠翔さんが、お母さんの言葉を遮る。 そして、正座してお母さんの方を向いた。