「お兄ちゃん!再来週の月曜日だから忘れないでね!」



海がケーキを頬張りながら言った。



「わかったよ。約束する」


「男同士の約束だからな!」



再来週の月曜日?
何?何があるの?



「海?再来週の月曜日、何があるの?」


「ん?参観日だよ。お兄ちゃんが来てくれるって!」



はぁ?
悠翔さんが参観日に!?



「海!ダメに決まってるでしょ!悠翔さんは忙しいんだから」


「そうよ」



お母さんも私と同じ意見みたい。



「だってぇ…来てくれるって言ったもん…」



海が俯く。



「なぁ…雪?俺が参観日に行ったらダメ?」


「あっ…あのね…」



私は、お母さんを見る。



「お母さん、ダメですか?」



お母さんも困ってる。