…―谷川達也先輩とは、2週間前から付き合ってる。


同じ高校の2年生で、たまたま文化祭の実行委員で一緒になったのがきっかけだった。


委員会で顔を合わせるうちに、自然と言葉を交わすようになり、仲良くなった。

そして…

文化祭の当日に先輩のほうから告白してくれたんだ…。


ヤバ…

今思い出しても顔が熱くなる…。


キャー///


私が枕に顔を埋めた時だった。


階段を昇ってくる足音…

一つじゃない…

話し声もする…。


晴香さん…


泊まるのか…。


私はまた憂鬱になり、ため息をついて、テレビの電源を入れた。


どのチャンネルに変えても、面白そうな番組はやってない。

仕方なく、私は、ちょうどやってたサスペンスドラマを観ることにした。


だって、テレビでもつけとかないと、隣のお兄ちゃんの部屋から聞こえる会話や音を消せやしない。