「…く…
みく…みく!!
ほら、起きなさい!」


う…う~ん…。


「あれ…?お母さん…?」


私、ソファで寝ちゃったんだ…。

「全く…
ほら、ご飯よ。
早く座りなさい。」

「え?
お母さん、今帰って来たんじゃないの?」

「何言ってんの。
とっくに帰って来てご飯作っちゃったわよ。
手伝いなさいって何回も起こしたのに全然起きないんだから。」


私、そんなに眠っちゃってたんだ…。


まだ覚めきってない目をこすりながら、ダイニングテーブルの椅子に腰かける。

「お前、どんだけ寝るんだよ。」

隣に座ってるお兄ちゃんが私を小突きながら言う。

「うっさいな。」


私は不機嫌そうに言葉を返した。

お兄ちゃんの隣には、彼女も座っていた。


「悪いね。晴香ちゃん。ウチのみくがなかなか起きないから待たせちゃって…。
お腹空いただろ?」
「ほんとにごめんなさいね。
全く、この子ったらだらしないんだから!」

お母さんがお味噌汁を並べながらそう言う。


ふ~んだ。

私はちょっと口を尖らせた。