「お兄…ちゃん…
もう学校行ったんじゃなかったの…?」

いつもこの時間は家をとっくに出てるから、てっきりもういないかと思ってた…―。

「今日は課外がないんだ…」

お兄ちゃんは一言そう言うと、鏡の前に立った。

「何?」

なかなかその場から動けずにいる私にうっとおしそうにお兄ちゃんが言う。

「いや…あの…―何でもないっ…」

私は急いでその場から離れようと洗面所を出ようとした。

すると、

お兄ちゃんは引き戸を素早く閉め、私を壁へと押しつけた。

あまりの出来事に呆然とする私。


「何?
もしかして…昨日の続き、してほしくなったとか?」

お兄ちゃんはそう言いながら私の背中に手を回し、シャツの中に手を入れ、器用にブラのホックを外した。

バチーン!!

私は思いっきりお兄ちゃんの頬を叩いた。


「そんなわけ、ないじゃんっ!!
バカっっっ!変態っっ!!!」


そのまま私は部屋へと駆け上がった。