そう思いながらベッドに寝ころんだ時だった。

コンコン…

部屋のドアがノックされた。

お母さんかな。何だろ?

「は~い。」

そう思いながら、私は返事をした。

ガチャ…

とドアが開き、現れた人物はお母さんではなかった。

「お兄ちゃん。」

お兄ちゃんが何の用だろ。

部屋に来るなんて珍しいな。

「何?」

「アイスもらった。食うか?」

「アイス!?
お兄ちゃんが私に何かくれるだなんて珍しいね。」

「…じゃあ、いらないんだな。」

「い…いるいるいる!ください!!」

アイスは私の大好物だ。

お風呂あがりだし、ちょうどいい。

私の言葉に、お兄ちゃんはじゅうたんの上に座り、私にアイスを手渡した。