シャワーを浴び終え、私はリビングのソファに座り、
甘いココアを飲んでいた。

私が作るココアはかなり濃いめ。

いっつも皆から甘すぎ!!
って言われるけど、私はこれが大好き♪

今日のココアも上出来上出来♪


と、

バタバタと階段を下りて来る足音が聞こえてきた。


「何だ。みく帰ってたのか。」

リビングに姿を現したのはお兄ちゃんだった。


…てゆ~か…

「何てかっこしてんのよ~!?」

お兄ちゃんは、パンツ一枚…。

彼女は、さっき下着姿で部屋に行ったし…


「も~!!
最低~!!!」

私は思わず近くにあったクッションをお兄ちゃんに投げつけた。

けど、お兄ちゃんは何でもないようにクッションを避けると、
キッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出した。


もうっ…


「ワリィワリィ。
あいつ喉渇いたって言うからさ。
途中だったし。」


「ぶ…っ!!!」

飲みかけのココア、吹き出しそうになった。


途中って…

途中って…!!


「じゃあな。」

お兄ちゃんは部屋へと戻って行った。


はぁ…。

私はテレビのスイッチをつけた。