「彩花と駿くんは、すっごいいつもラブラブだよね~。」

彩花と私は中学の頃からの同級生。
そして、彩花の彼氏駿くんも。

2人は、中3の終わりから付き合っている。

彩花が毎朝早く学校に来るのだって、サッカー部の朝練がある駿くんに朝ご飯のお弁当渡すため。

周りが見てもうらやむくらい仲がいいんだ~…。

私は、そんなオープンにできるほうじゃないから2人がうらやましく感じる時もある。


「あったりまえじゃん♪

私と駿は結婚するんだから♪」

「はいはい。ごちそうさま~。」

彩花のノロケをかわすと、私もポッキーをかじった。

いつの間にか、教室にクラスメイトが増えて来ている。

話に夢中で全然気づかなかったや。

「とにかく、今日のデートでキス!
約束だからね♪」

「ちょっ…
私からなんて無理だって~…―」

キーンコーンカーンコーン…

その時、ちょうどチャイムが鳴り、彩花は自分の席へと戻ってしまった。

もぅ…
彩花ってば…

でも…

キス…か…―

ちょっとしてみたかったりして…―

な~んてね(笑)