「あれ?
お父さんは?」

いつもはとっくに起きていて、ソファーで新聞を読んでいるお父さんの姿がない。

「お父さんなら、今日は朝から会議があるからもう会社行っちゃったわよ。

はい、ごはん。」


「ふ~ん…」

ほかほかのごはんが入ったお茶碗を受けとりながら答えた。

「お兄ちゃん達は、そろそろ起きてくるんじゃないかしら」


げっ。

何か顔合わせるの気まずいなぁ~…

早くご飯食べちゃお。

私がご飯食べちゃうまで降りてきませんよ~に!!




…そんな私の願いも虚しく…


「おはよう。母さん。」

「おはようございます!」


…あ~あ。来ちゃったよ…。

私はがっくりと肩を落とした。