重い足取りで階段をあがる。


はぁ…―
何で私が…。


「お兄ちゃ~ん。
お母さんがお風呂入っちゃってって~」

言いながら部屋のドアをドンドンと叩く。

「…………」


………ったく、何よ。
返事くらいしなさいよ。

そう思って隣の自分の部屋に戻ろうとした時…―。





…ギシッ…―

「んっ…―あっ…
れ…ん…―」


聞こえてきたのは、ベッドが軋む音と、甘い声…―


………っっ///

私は部屋に駆け込んで、音楽をかけた。
隣からの物音なんて何一つしないようにイヤホンつけて、できるだけおっきい音で…―。


つ~か!
つ~か!!!

夕方もヤってたんじゃ~ん!!!

隣に妹いるんですけど~!!

もうっ///
どんだけ元気なのよっっ!!

私は頭から布団をかぶった。