「ふ~っ。
さっぱりさっぱり。」

熱いお風呂に入り、満足した私がキッチンの冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを飲んでいると、洗い物をしていたお母さんが言った。


「みく。
お風呂上がったんだったら、蓮か晴香ちゃんにお風呂入っちゃうように言ってきてくれる?」


「え~。
私が~?」


「何よ。どうせお部屋戻るんでしょ?」

「ん~…わかったよぉ~…」


やだよ~。

お兄ちゃんの部屋行くの。

…しょうがないか…。

私は覚悟を決めて、ミネラルウォーターのボトルを持ったまま、キッチンを出た。