「りん?」

亮ちゃんがあたしの名を優しくよぶ。



「オレ、軽そうに見えるかもしれんけど、意外に一途だよ。」


「…知ってる。」


「そのオレが好きなのは、りんだよ。」


「……知ってる。」


あたしは亮ちゃんの腕の中でくるりと振り向いて亮ちゃんを見た。




「あたしも亮ちゃんがすきだよ。」




そういうと、亮ちゃんは嬉しそうに目を細めた。




あぁ、

あたしはやっぱり


世界一幸せかもしれない。







【END】