そんなみんなを見て、さっきの榎木くんの言葉を思い出して、あたしは心が軽くなった。 あたしは、 あたしらしく、 がんばればいい。 部活終了のあいさつも終わり、あたしは荷物をまとめて部室を出た。 校門に向かうと、そこにはあの日みたいに亮ちゃんの車が止まっていた。 ちがうのは、今日は亮ちゃんが車に寄りかかって外で待ってること。