あたしはそんな榎木くんの好意に甘え、倉庫を整理して一緒にグランドに向かった。 「先輩はすごいっす。」 突然発した榎木くんの言葉に、あたしは驚いて榎木くんを見上げた。 「いつも一生懸命で、まっすぐで、だれよりも人に優しいっす。」 …榎木くんの言葉は、ゆっくりと胸にしみこんできた。 「だから、先輩は自信持って下さい。 笑ってた方が、絶対先輩らしいっすよ。」