ヤバい… 耐えられんない…。 そう思ったあたしは、まだ残っているものを片付けようと亮ちゃんたちに背を向けた。 みんな亮ちゃんがきた瞬間にそっちに行ったみたいで、道具はほとんどそのままだった。 いつもなら分担してやる仕事も、今日だけは時間をかせぐためにあたしは1人でしていった。 サッカーボールの入った籠を倉庫に運ぶ途中、 「すいません、先輩! 手伝います!」 そう言って一年生の榎木くんが追いかけてきた。