「そういや、りん。 誕生日なにほしい?」 「…えっ?!」 いろいろ遊んでるうちに夕方になってて、車はあたしの家へと向かっていた。 「どうしたの? いきなり…」 「いきなりってか、2ヶ月後じゃん。 りんと心(しん)の誕生日。」 心は、あたしの双子のお姉ちゃんだ。 携帯の日付を見ながらそうだったと思った。 最近忙しかったから、そんなこと全然考えてなかった。 「しんは陸上のものでいいとして、りんはなにがいい?」