楓もまた…彼らの誘いを断ると、広陵学園を退学しなければいけないことを…。



窓に映る自分の涙に気付き、理香子は慌てて拭うと、ピンクのチェーンバックから、乙女ケースと昨日の手紙を取りだし、握り締めた。


「あたし…決めた!この力で、やつらをぶっ潰して…中島も楓も自由にしてあげる!」

理香子は、戦う意志を決めた。

そして、もう泣かないことも、心に誓った。




新幹線は、関西を抜けた。