「くらえ!」

グリーンの背中にショルダーバッグのように装着されたキャノン砲が、照準をプラチナに向けた。両肩に乗るような姿になった…二本の砲台から、強力なビームが発射された。

「ファイヤ!」

ピンクは、ミサイルランチャーを発射した。


すべての攻撃が、プラチナに直撃した。


「よくも乙女の恋心を利用したな」

ミサイルによる爆風が治まる前に、ブルーの青竜刀が月の光を受けて輝く。

「乙女ダイナミック!」

上段に振り上げた青竜刀を、一気に振り下ろした。

衝撃波が、プラチナを切り裂いた。


「なるほど…」

プラチナの体は、乙女ソルジャー達の攻撃で、1メートル程後ろに下がっていた。

爆風が消えると、右肩から腹にかけて傷が走っていた。

「戦士としての…第一段階は、超えているのか」

不敵に笑いながら、プラチナが手を傷口にかざすと、

戦闘服はもとに戻った。

「しかし…これくらいの攻撃では、乙女ガーディアンに傷一つつけれんわ!」

プラチナは気合いを入れると、戦闘服が盛り上がった。

「見せてやろう!乙女ガーディアンの力をな!」




「え…」

一瞬にして、目の前から消えたプラチナは、一番後方にいたピンクの鳩尾に、拳を叩き込んだ。

「フン!」

拳が光り、ピンクの体が月の下に舞った。

「戦闘服の丈夫さに、感謝するんだな」

そして、地面に落下したピンクは、動けなくなった。

落下の衝撃より、拳の痕が残る鳩尾からの痛みが、全身を痺れさせていた。

「乙女ビーム!」

グリーンは咄嗟に、背中を向けているプラチナに、ビームを発射した。

「フン!」

プラチナは振り向くと、左手を突きだし、手のひらでビームを跳ね返した。

「だったら!」

グリーンの手にノコギリ状のリングが出来ると、プラチナに向かって、投げつけた。

「乙女スフラッシュ!」

光のリングが、無軌道で中に舞うと、プラチナに斬りかかる。