「今だって俺がこんなにも要さんをけなしてんのに、先生以外誰も止めやしない。」


先生の顔が青ざめていくのがわかった。






「…もう聞き込みは終わりましたよね。そろそろ帰っていただけませんか?お送りします。」



先生が言って俺達は仕方なく教室を出た。


しばらく階段を下りた後、先生が口を開いた。



「要さんは気が強いうえに、少し高飛車なところがあったから…刑事さん達に自己紹介した以外の子達はみんな要さんのことを悪く言っていました。」


やっぱりそういう事か。



「一度…、文化祭が終わった後くらいかしら。要さんとクラスの子達が喧嘩というか言い合いになってしまったんです。」



「原因は…?」
先輩がすぐにメモを取り出し話を聞く体制になった。
俺も一応先輩のようにメモを取り出して話を待った。