誰も喋らない…。
変わったことはなかったのか?
「ふぇっ…、グスッ…」
1人が泣き出した。
とてもかわいい女の子だ。きっとモテる部類に入るのだろう。
すると何人かが立ち上がって、その子を慰めていた。
いい顔揃いの連中だな…。
そう思いながら見ていると、先輩がその子達に近寄っていった。
「何か知っているのかな?」
泣いてる子はただ頭を横にふり、泣き続けていた。
「少しでもいいんだ。何か気付いた事を言ってほしい…。それが捜査のヒントになるかもしれないんだ。」
先輩はただただその子の返事を待っていた。