「ごめんなさい。私バイトとかあるからあんまり遊べる日少ないの。みんなで遊びにいくの?」
「い、いや…あの、……ううん!そうだったんだけど、また今度誘うな。」
男は戦意を無くしたのかごまかした。
そんな2人の様子を亜夜は呆れた顔で見ていた。
自販機までいくと亜夜が喋り出した。
「あのねぇ、私は天然な結美も好きだけど無垢な少年の恋心を無視できない、そんな子なの。結美のその鈍感さは直すのがベストだと思うわ。」
結美は首を傾げる。
「亜夜ちゃんどういう意味?」
亜夜は溜息をつく。
「だからっ!あの名前もよく覚えてないけどさっき話した子!あの子は結美が好きってこと!」
結美はポカーンとした顔だったがみるみるうちに真っ赤になった。
「やっぱり気付いてなかったのね!」
「どうしよう。私あんなこと言って傷つけちゃったかな…。」