キーンコーンカーン…


「結美〜、自販機付き合って。のど渇いちゃった!」


講義が終わると亜夜が机でへなへなになっていた。


「いいよ。あたしものど渇いてたとこだし。」


2人で教室を出ようとすると誰かが声をかけてきた。


「ま…松田さん!」


振り返ると結美の後ろで真っ赤になった男子が立っていた。

「?…なに?」


結美の隣で亜夜は納得したかのような顔をしている。


「とっ突然こんなこと言うのもあれかなって思ったんだけどっ…、その…。」

男子は言葉を濁していた。そんな彼の次の発言を怪訝そうに待つ結美。


「今度、どっどこかに出かけませんか!?」


少しだが語尾が裏返っていた。