そうか…

それもそうだ。


思い返せば花本さんが要さんは松田さんと1番仲がよかったって言っていた。


それなのに


『いらいらする』


そんなこと…。




「先輩?今からどこ行くんすか?そのグループの子たちに会うとか?」




「いや、先に担任に会いに行く。あの先生はまだ何か隠してるはずだ…。」



俺は自信があった。


確実に流れてたあの教室の空気を、先生はどういうものかわかっていて黙っていたんだ。


きっともっと奥深いところに何かが隠されてる…。



「先に飯食いに行くか。今日ぐらい奢ってやるよ…これからいっぱい付き合わせることになるからな。」



「やった〜!任してくださいよ。俺は先輩に憧れてこの世界に入ったんすから。あれは俺がまだ悪ガキの時で…」



葛城は俺の横で俺と出会った話を飯屋に着くまで語った。



「そんな昔の話すんな!!」



俺はこっ恥ずかしくなり葛城の頭を殴った。