「結ー美っ!」
すごい勢いで結美は孝に抱き着かれた。
「たかちゃんっ!朝から元気だねぇ。」
笑いながら結美は言った。
「おうっ!今日は久々にみんなで飲み会だぜっ!最近結美と和俊がなかなか休み合わねえからずっと先延ばしだったろ〜?」
嫌味ったらしく孝は言った。
「ごめんって!和くんもだったっけ?なんかあったの?」
「和俊は家の用事だったんだって!」
ため息まじりに孝は言った。
「ああ…、華道の家元継ぐのも大変だからね。」
和俊の家は有名な華道の家元だった。
「なあ!今日はいーっぱい飲み明かそうぜ!」
孝の笑顔は太陽みたい。曇ってた心を晴らしてくれるなんてよくある言葉だけど、本当にそんな感じ。