駄目だ…、言う事が思い付かない。


「私バイト中なんで、これで…。」


「あ、ああ…。」



気まずい雰囲気なまま…、でも、俺は言わなければならない。


彼女が戻ろうとした時、俺は声をかけた。




「あのっ…!」


彼女は立ち止まり、振り返り少し頭を傾げた。

「何でしょう?」




「…バイト何時に終わる…?」

彼女は時計を見てから、
「今は…2時半だからあと30分もすれば終わります。」



「そのあと時間は?少し話をしたい。」




彼女は少しびっくりしているように見えた。
「…1時間くらいなら…、次のバイトがあるので。」


「わかった。ここで待っているよ。」



「…はい。」


彼女はすっと向こうの従業員がいる所に行った。