…松田、結美さん。


今はもう21歳になるんだな。

7年なんて早いもんか…。

俺は久々に休日ができた。しかしいきなり休みになってもなかなかやる事が見つからず、俺は駅前のカフェでコーヒーを飲みながらあの事件を考えていた。




「コーヒーおかわりいかがですか?」


ウェイトレスさんが俺に向かって綺麗な声で聞いてきた。


「あっ、じゃあお願いするよ。」


俺は軽くそう言い机にあった手帳などをかばんに直そうとした。


だがウェイトレスはコーヒーカップに触らず、ずっとこちらを見ていた。
視線を感じ、彼女のほうに目をやるとその子は松田結美さんだった。


「…君はっ!」

驚いた表情でこちらを見ている彼女は俺に、


「…す、すいません。お久しぶりです。お元気でしたか?」

彼女は冷静さを取り戻してからそういってきた。


「…ああ。…君は、元気にしてたか?」


「はい…。」


沈黙が続き何かを言おうと必死に考えた。