「よく覚えてるんすね。関係者の事。」




「俺はひどい態度とっちまったからな…。」

ため息まじりに言った。




「あん時さ、なんでか生意気な態度とっちゃったんだよな。」





葛城が少し頭をかしげながら俺を見て、
「先輩はその時の適切な判断をいつもとるじゃないすか。だからそん時も同じじゃないんですか?お陰で今はこの捜査一課No.1なんすし。」




俺は窓の方に移動し、少し考えながら
「違えよ…。今の俺があんのはその事件があるからだ。」




葛城は黙って俺を見ていた。




また彼女に会えたら…。