「朱里は何にも気にしなくていいんだよ?
家の事、康太は良く理解してくれてる。
本当は朱里にはもっと早く紹介したかったんだけど…」


「すごくいい人なんだね…」


「うん」


少し照れたお姉ちゃんは、すごくかわいくて。


お姉ちゃんを射止めた康太さんってどんな人なんだろう?


「日曜日、楽しみにしてるね」


「ありがとう。朱里」


お姉ちゃんを取られた気分も少しあるけど…(笑)

こんなに幸せそうなお姉ちゃんを見たら何にも言えないよ。


きっと、すごくお姉ちゃんの事を大切にしてくれてるんだろうな。



「朱里も…素直になりなさいね?」


「え……」


お姉ちゃん?


「色々と葛藤もあるみたいだけど…
直志先輩なら、朱里を任せてもいいかな」


「おおお姉ちゃんっ」


マイッタ。


すでにお見通しですか??


「かわいー。朱里♪」


うう……


さすがお姉ちゃん。