やっぱりお姉ちゃんには敵わないなぁ。


でも、それでいいんだ。


あたしはあたしでいいんだよね…?



まだ…勇気は持てないけど…



あたしってこんなに複雑な女だっけ?


この数カ月間、いつも使わない頭をフル回転させてたせいなのか…



とりあえず、顔を洗ってリビングへ行った。



「ね…朱里?」


朝食を食べていると、お姉ちゃんが言いにくそうにあたしを見た。


「なーに?
どうしたの??」


お姉ちゃんの箸も進んでなくて、具合でも悪いのかと心配になる。



「えっと…今度の日曜日、ヒマ?」


日曜日?


「うん。予定は何にもないけど…?」


どうしたんだろ…?