「あ〜終わったぁ」


あたしの隣で伸びをする朋美(笑)


「やっと関谷さんと逢えるね??」


そう言うと、朋美は真っ赤な顔をして嬉しそうに頷いた。


かわいいなぁ。


「朱里もね??」


「ん〜…どうかなぁ」


逢いたいけど……


「朱里…?
顔色悪いよ?大丈夫?」


「徹夜明けだからね。
今日はおとなしく寝るよ〜」


だけど
眠っても、またあの夢を見ちゃうから

目を閉じるのが怖かった。


あたしは心配そうな顔の朋美にとびきりの笑顔を返して、


「ほら、早くしないと関谷さん待ちくたびれちゃうよ?」


関谷さんの待つ駅へ送り出した。


朋美はいつも、自分以上にあたしの事を考えてくれるから。



幸せな朋美に


これ以上心配かけたくないよ。




だから、


あたしは笑顔でいなきゃ…