そんなモヤモヤを抱えながら毎日が過ぎて行った。
結局は俺の自己満足で振り回してるんだよな…
さすがに俺のこの考え無しの性格をどうにかしないとって事は解ったけど。
ウチの両親も直志なんてウマイこと名付けたなぁって…
違うだろ!
一人でボケツッコミしてる俺ってイタイ…
俺達は今、雅敏と朋美ちゃんを引き合わせて来た所で。
…あんなに必死な雅敏は初めてだった。
雅敏が朋美ちゃんを抱きしめたのを見た時、正直感動したんだ。
朱里ちゃんは、親友を想って泣いていた。
まただ…
俺は時々、朱里ちゃんに触れたくなる。
それは親のような、兄のような保護欲からなのか…
それとも……
思わず護ってあげたくなる気持ちって
こう言う感じなのか…?
俺はまだ泣いている朱里ちゃんの頭を撫でる事しか出来なかったけど…
今まで感じた事のない感情に
戸惑っていた。